マンションリノベーションで「やってはいけない」NG10選と絶対成功のコツ|【YUYUリノベ コラム】
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マンションリノベーションで「やってはいけない」NG10選と絶対成功のコツ

2025.06.10

マンションリノベーションを検討すると、「本当に思い通りにできるのだろうか」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
管理規約や工事のルール、生活への影響、追加費用など、やってみて初めて気づくポイントがたくさんあります。
実は、リノベーションで満足している方の多くは、事前に「やってはいけないこと」やNG行動をしっかりチェックしていたという共通点があります。

この記事では、マンションリノベーションで陥りやすいNG10選と、後悔しないためのコツをプロの視点でわかりやすく解説します。

この記事でわかる事

  • 住みながらマンションリノベーションを進めるときにやってはいけないNG行動10選
  • 工事の申請や管理規約、近隣トラブルなど“見落としがちなポイント”と対策
  • リノベーションで後悔しないための成功のコツと進め方

目次

すでに住んでいるマンションをリノベーションする人が陥りやすい「よくある失敗・後悔」

リノベーションを計画していると、「きっと自分は大丈夫」と思いがちですが、実際には多くのマンションオーナーが同じような失敗や後悔を経験しています。
このパートでは、住みながらマンションをリノベーションする場合に起こりやすいトラブルや、よくある誤解について解説します。

管理規約の見落としでリノベ計画がストップ

マンションのリノベーションでは、管理規約や管理組合による工事制限を軽く考えてしまう方が少なくありません。
「フローリングは何でも自由に選べると思っていた」「水回りの場所を好きなように変えられると思っていた」という声がよく聞かれます。
実際には、管理規約の細かいルールにより、希望した工事内容ができないケースも多く、工事の申請が通らずにプランのやり直しを迫られることもあります。

工事の申請や手続きで時間と手間が想像以上

リノベーションには事前の申請や承認が必須ですが、手続きの煩雑さや審査の期間を見落としがちです。
「申請が下りるまでに1ヶ月以上かかってしまった」「管理組合から追加書類を求められた」といった口コミも多く見られます。
事前準備が甘いと、工事のスタートが大きく遅れてしまい、その後のスケジュールに影響します。

住みながら工事による生活ストレス

住みながらリノベーションを進める場合、普段の生活が思い通りにいかなくなることがよくあります。
「キッチンが使えない日が続いた」「ほこりや騒音が予想以上だった」といった実際の体験談もあります。
特に小さなお子様がいる家庭や在宅ワークをしている方にとって、工事期間中の生活ストレスは大きな悩みの一つです。

工期延長や追加費用で予算オーバー

工事が予定より長引くことは珍しくありません。
「仮住まいの期間が延びてしまい、追加で家賃や引っ越し費用がかかった」「途中で老朽化した配管が見つかり、急きょ追加工事になった」といった後悔の声もあります。
リノベーションには想定外の出費がつきものだという現実を、あらかじめ知っておく必要があります。

【NG10選】やってはいけないマンションリノベーション

マンションリノベーションは、新築にはない自由度やコストパフォーマンスが魅力ですが、実際に工事を進めてみると多くの落とし穴があります。

ここでは、マンションリノベを行う際に陥りやすい「やってはいけない10のNG行動」を詳しく解説します。

【NG1】管理規約・工事申請をよく読まずに進める

「管理規約を流し読みして、あとで工事NGを突き付けられた」
これは非常によくあるトラブルです。

Warning

多くのマンションでは、フローリング材の遮音等級や水回り設備の移動禁止、壁や天井の構造制限など、独自のルールが定められています。

例えば、遮音等級(L-45など)の指定があるのに守らずに施工すると、工事完了後に「やり直し」を求められることも。
また、工事申請書の提出や、工程表・図面・メーカー資料など細かな提出書類を求められる場合もあり、これらを怠ると着工が遅れたり計画が白紙になることもあります。

【NG2】専有部/共用部の区別を誤る(窓・バルコニー・玄関ドアなど)

Information

マンションでは、室内=専有部、バルコニーや玄関ドア外側、窓サッシ=共用部という区分が一般的です。

よくあるのは「バルコニーにウッドデッキを敷いてよいと思い込んだ」「窓のサッシを断熱性の高いものに変えたいが許可が下りない」などの誤解です。
共用部にあたる部分は原則リフォームNGなので、無断で工事をすると管理組合から是正勧告や原状回復命令が来る場合も。
特に窓や玄関ドアのカスタマイズは自己判断で進めないようにしましょう。

【NG3】工事内容がマンションの構造制限に合っていない(配管・壁式構造など)

Information

マンションには「壁式構造」と「ラーメン構造」があり、間取り変更や配管移動の可否が大きく異なります。

壁式構造の物件では構造壁を抜くことができず、LDK一体化やウォークインクローゼット新設などが難しい場合も。
また、キッチンやトイレの位置を大幅に変えたい場合、配管の勾配や共用排水管の位置によっては物理的に工事不可なこともあります。
現地調査と構造図面の確認、プロの業者と必ず現場を一緒にチェックすることが必須です。

【NG4】工事スケジュール・施工時間の制限を軽視する

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「土日・祝日工事不可」「9時から17時のみ」「連続工事は〇日まで」といった細かいルールがあるマンションが増えています。

これを守らないと、管理組合や近隣住民とのトラブルや、工事中断・やり直しなど大きなリスクにつながります。
特に大規模修繕と時期が重なると、エレベーターや廊下の共用制限もあり、思い通りに工事が進まないことも多いです。
事前に管理組合に日程相談し、余裕をもったスケジュールを立てましょう。

【NG5】搬入経路・工事の動線を確認しない(大型設備・高層階の罠)

「アイランドキッチンを注文したが、エレベーターに入らず断念」「洗面台の幅が廊下を通らず、一度バラして運んだ」
このような失敗は実際に多発しています。

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マンションの共用部は搬入ルートが限定されており、大型設備は“入らない”ケースも少なくありません。

また、共用廊下やエレベーターを傷つけないための養生も必要です。
搬入経路の事前調査とサイズ確認、必要なら分割搬入や現場組み立てができる商品を選ぶなどの配慮が不可欠です。

【NG6】近隣住民・管理組合への連絡・配慮不足でトラブル

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工事中の騒音・振動、共用部の汚れ、業者の出入りが原因で、隣人トラブルや管理組合との関係悪化に発展することもあります。

「工事前に上下左右3軒以上にしっかり挨拶しておけば、苦情を減らせた」という声も多いです。
管理組合への届け出や掲示板での工事告知も、抜け漏れなく行いましょう。
工事車両の駐車や作業員のマナーにも気を配ることで、住環境の信頼を守ることができます。

【NG7】仮住まい・住みながらリノベの生活シミュレーションを怠る

「仮住まいなしで住みながら工事にしたが、毎日ほこりと騒音でストレス」「浴室リフォーム中はお風呂が1週間使えず、近隣の銭湯通いになった」

Success

住みながら工事を進める場合、工事範囲や期間、家族構成や生活パターンによっては、仮住まいを選んだ方が結果的に快適なケースも多いです。

特に水回り全体や床全面の張り替えなどは、工事中に日常生活が大きく制限されます。
家族全員で生活シミュレーションを行い、必要に応じて一時的な引っ越しや荷物の一時保管なども検討しましょう。

【NG8】配管・断熱・電気容量・設備の老朽化を甘く見る(追加費用の罠)

築30年以上のマンションでは、給排水管や電気設備の劣化が進んでいる場合が多く、工事を始めてから「床下の配管がボロボロ」「分電盤が基準を満たしていない」などの追加トラブルが発覚することもあります。
また、断熱材が入っていなかったり、配線が古いと冷暖房効率や安全性にも影響します。
これらの補修や入れ替えには追加費用がかかるため、現地調査の段階で劣化の有無を細かくチェックし、見積もりにも“予備費”をしっかり含めましょう。

【NG9】デザインや設備のこだわりすぎで生活導線が悪化&予算オーバー

「おしゃれさ重視でリビングを広くしたが、収納が減って生活感が丸出しになった」「ハイグレードなキッチンを入れたが、10年後の修理費が高額になった」

Warning

リノベーションでデザインや設備にこだわりすぎると、日常の使い勝手や将来の資産価値を損なうこともあります。

内装や間取りは「家族全員の生活動線」「掃除やメンテナンスのしやすさ」「長く住む視点」を忘れずに優先順位をつけて検討しましょう。
見積もり段階で「本当に必要な部分」と「なくても困らない部分」を明確に分けておくと、予算オーバーを防げます。

【NG10】業者任せ・確認不足で「こんなはずじゃなかった」完成イメージ違い

「写真やカタログで見たイメージと、完成後の実物が全く違った」
「細かい要望を伝えていなかったため、使い勝手の悪いキッチンになった」

こういった後悔も頻発しています。

Success

現物確認ができるショールームを活用し、素材や色、手触りを自分の目でチェックしましょう。

また、工事前後でイメージのすり合わせを十分に行い、要望や懸念点は全て業者に伝えることで「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。

住みながらリノベはここがポイント!成功のための「絶対コツ」

住みながらマンションリノベーションを成功させるには、事前の準備と具体的な対策が欠かせません。ここでは、現オーナーが実践できる「絶対に外せない成功のコツ」を解説します。

仮住まいパターンと住みながら工事の現実(向き・不向き/家族・ペット・家財の移動)

リノベーションを進めるとき、工事中に家に住み続けるのか、一時的に仮住まいを利用するのかは非常に重要なポイントです。

大規模なリノベーションや水回り全体の工事の場合、キッチンや浴室が数日~数週間使えなくなることもあります。ペットや小さなお子様がいるご家庭では、騒音やほこり、スペースの狭さが大きなストレスになります。

仮住まいを選ぶと費用や引っ越しの手間はかかりますが、落ち着いた環境で工事を任せることができます。
一方、住みながら工事を進める場合は、工事範囲を少しずつ区切ったり、家具を一時保管するスペースを確保したりする必要があります。

家族で「どちらが現実的か」しっかり話し合い、ライフスタイルや工事内容に合った方法を選びましょう。

工事前にすべき「生活動線シミュレーション」

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工事中は普段通りの生活が難しくなります。

例えば「キッチンが使えない間の食事はどうするか」「寝室やリビングの移動はどうするか」など、家族全員の生活動線を具体的にシミュレーションしておきましょう。

あらかじめ必要なものを別の部屋に移したり、仮のキッチンや仮設トイレを準備することも検討できます。

特に在宅ワークや子どもの勉強スペースが必要な場合は、工事エリアと生活エリアを明確に分けて計画することが大切です。

近隣・管理組合との良好な関係構築法(トラブル防止のコツ)

リノベーション工事は、どうしても音や人の出入りが多くなり、近隣住民に負担をかけがちです。

工事開始前には、上下左右だけでなく、できれば同じ階や管理人さんにもきちんとあいさつをしておきましょう。

管理組合への工事申請や説明も早めに行い、不明点があればその都度相談することがトラブル防止につながります。また、工事中はエレベーターや廊下の養生、共用部の清掃を業者に依頼するなど、周囲への配慮を忘れないことが信頼を高めます。

ショールーム活用・実物確認のすすめ

カタログやネット画像だけで設備や内装を決めると、完成後に「イメージと違った」と感じるケースが多くなります。
気になる設備や建材は必ずショールームや実店舗で実際に見て、手触りや色合い、サイズ感を確認しましょう。
また、可能であればリノベーション事例の現場見学もおすすめです。五感で確認することで、納得感のある選択ができます。

プロと一緒に「できる・できない」を徹底確認

リノベーションは、プロの知識と経験が不可欠です。
「自分ではできると思っていた工事が、構造や配管の制限でできなかった」という失敗を防ぐためにも、必ず現場調査や打ち合わせには専門家と同席しましょう。

小さな疑問も放置せず、その都度質問しておくことが「後悔しないリノベ」の近道です。
複数の業者から提案をもらい、見積もりの内容や工事方法を比較することも、納得いくリノベーションにつながります。

失敗しない業者選びとコミュニケーション術

マンションリノベーションの成否は、業者選びとその後のやりとりで大きく変わります。
このパートでは、「現オーナー」が納得できる仕上がりを実現するための、実践的なポイントをまとめました。

複数の業者を比較して、施工内容や対応力を見極める

リノベーションを成功させるには、必ず複数のリフォーム会社・工務店・設計事務所に相見積もりを依頼しましょう。

金額だけでなく、担当者の説明力や現場調査の丁寧さ管理規約への理解度過去の実績など、比較ポイントは多岐にわたります。

また「管理組合への工事申請をどこまでサポートしてくれるか」「住みながら工事の工程管理が得意か」など、直結する課題にどこまで寄り添えるかも大切です。
相見積もりは手間ですが、業者ごとの得意・不得意や隠れたコストの有無も見えやすくなります。

依頼前に必ず確認すべき「5つの質問」

失敗やトラブルを防ぐには、業者との打ち合わせ時に以下の5点を必ず確認しましょう。

  1. 管理規約・工事ルールへの対応経験は豊富か
    自分のマンションの規約や独自ルールへの理解度を確かめることで、申請ミスや工事ストップを防げます。
  2. 類似マンション・リノベ事例の施工実績はあるか
    過去の同じような構造や規約のある物件でのリノベ事例があれば、安心して任せやすくなります。
  3. 住みながら工事の工程や生活への配慮をどこまでしてくれるか
    仮住まいなしの場合、具体的な生活動線の確保や騒音対策、作業エリアの区分け方法などの説明が明確か確認しましょう。
  4. 追加費用が発生する場合のルールや範囲はどうなっているか
    見積もり外の追加工事(配管や下地の劣化など)が発生した際の説明責任や、費用発生前の必ず連絡を約束できるか確認します。
  5. 工事後のアフターサービスや保証内容は何があるか
    万一の不具合や修理、保証対応の条件・期間・窓口を明確にしておきましょう。

これらを質問することで、業者の信頼性やリスク管理力、対応力を具体的に見極めることができます。

見積もり・契約時のチェックリスト

トラブルや後悔を防ぐために、契約前には次のポイントを必ず確認しましょう。

  • 工事項目や金額、使用部材が細かく明記されているか
    「一式」や「概算」ではなく、各工事項目ごとに金額・使用部材・工期などの記載があるかを必ずチェックします。
  • 管理規約・工事ルールがきちんと反映されているか
    騒音対策や工事時間帯、エレベーター利用の制限など、マンション特有の制限が見積もり・工程表に反映されているか確認しましょう。
  • 追加工事や変更時の費用・対応ルールが明示されているか
    「追加が出た場合はすぐに見積もりを提示」「承諾を得てから着工」などの流れが明文化されているか見てください。
  • 工事後の保証・アフターサービスが契約書に明記されているか
    不具合ややり直し、瑕疵への対応など、口頭説明だけでなく書面にも記載されていることが大切です。
  • 支払いスケジュール・キャンセル規定も明確か
    着手金、中間金、完了金のタイミング、万が一の中止時の対応ルールも書面で確認しましょう。

こうした細かい確認を徹底することで、工事中・工事後の不安やトラブルを大幅に減らすことができます。

業者との打ち合わせや契約内容で「わからない点」「気になる点」は、遠慮せず何度でも質問することが重要です。
納得するまで説明を求め、安心して工事を任せられるパートナーを見つけましょう。

まとめ:後悔しないマンションリノベーションのために

この記事では、マンションリノベーションで失敗しがちなポイントと、後悔しないためのコツを解説しました。
リノベーションは一度きりの大きなプロジェクトだからこそ、事前の準備と細かな確認がとても大切です。

NG10選を再チェック

  • 管理規約・工事申請の見落とし
  • 専有部と共用部の区別ミス
  • 構造や配管による工事の制限
  • 工事スケジュールや施工時間の軽視
  • 搬入経路・大型設備の確認不足
  • 近隣・管理組合への配慮不足
  • 仮住まい・住みながら工事のシミュレーション不足
  • 配管・断熱・電気設備の老朽化を甘く見る
  • デザインや設備のこだわりすぎで生活・予算が崩れる
  • 業者任せ・確認不足による完成イメージ違い

リノベーションの不安や疑問をひとつひとつ解消し、納得できる家づくりを進めてください。
迷ったときは専門家への相談も活用し、理想の住まいを実現させましょう。

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