2026.05.01

前回に引き続き「補助金」を題材にしたコラム第3弾は、「給湯省エネ2026事業」です。
高効率な給湯器に代わることで、日々の光熱費が削減されるだけでなく、CO2の削減にもつながり環境にも優しいというメリットがあります。
本制度を活用することで、お得に給湯器を変えることができますが、そもそも補助金が適用される条件や補助額など、事前に知らないと効率的に活用することはできません。
このお得な機会を活かすために、制度の内容や注意点を理解しましょう。
※2026年5月1日執筆時点の情報の為、今後情報の変更等行われる可能性があります。あらかじめご了承ください。
目次

画像引用:https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅の省エネ化の支援のため、国土交通省、経済産業省、環境省の3省連携の国が挙げた3つの補助金制度のうちの1つとなります。
(3つの補助金制度を合わせて「住宅省エネ2026キャンペーン」と言います)
その中で、経済産業省が主導する「給湯省エネ2026事業」は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯器の効率化に特化した補助金制度です。
本制度を含め、「住宅省エネ2026キャンペーン」では補助金を受け取れる期限が決まっています。スケジュールの期限があるほか、予算上限に達した時点で制度の終了となってしまいます。過去の同様の制度でも、期限前に予算上限に達してしまったためにキャンペーンが早期に終了していました。また、光熱費の高騰対策として、高効率の給湯器に交換することで大きな節約効果が得られること、給湯器の交換時期は一般的に10~15年と言われているため、交換時期に該当される方は特に、このお得な機会を逃さないためにも早めに検討を進めましょう。
また、2026年5月1日時点の「予算に対する補助金申請額の割合」が発表されています。

画像引用:https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/
申請が始まって1か月弱経ちましたが、給湯器補助金が9%、撤去加算が4%になっています。今後はより増えていく可能性があるので早めの申請が必要です。

読者の皆様が一番気になる「補助額」について、以下に詳しくまとめました。
一定の性能を有する給湯器へ交換することで補助金がもらえます。また、一部の給湯器は一定の性能より上の性能のものに交換することで、補助額が上乗せされる仕組みです。一部のエコキュートとハイブリッド給湯器について、本事業では対象でなくても、みらいエコ住宅2026事業で補助対象になる場合があります。また、戸建住宅であれば2台まで補助対象となります。
基本7万円/台
性能加算で最大10万円/台
基本10万円/台
性能加算で最大12万円/台
基本17万円/台
補助対象の給湯器の導入と併せて、以下の設備を撤去する場合に補助額が上乗せされる仕組みです。注意点として、撤去加算の予算(36億円)は、給湯器交換の予算とは別になるため、撤去加算の予算だけ先に無くなってしまうケースが考えられます。また、既存のエコキュートの撤去は加算対象になりません。
2万円/台
※補助を受ける給湯器と同台数まで

4万円/台
※2台まで
| 補助対象リフォーム工事項目 | 補助額 | 補助対象台数条件 | |||
| 基本額 | 性能加算額 | 撤去加算額 | |||
| 給湯器交換 | ヒートポンプ給湯器(エコキュート) | 70,000 | 30,000 | ー | 2台まで※給湯器交換は戸建住宅に限る |
| ハイブリッド給湯器 | 100,000 | 20,000 | ー | ||
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 170,000 | ー | ー | ||
| 撤去加算 | 蓄熱暖房機 | ー | ー | 40,000 | |
| 電気温水器 | ー | ー | 20,000 | 補助を受ける補助対象製品と同台数まで | |
ご自宅が補助金対象になりやすいか、以下のリストでセルフチェックしましょう!
※1つでも当てはまったら、給湯器の寿命や交換のサインかもしれません。完全に壊れてお湯が出なくなる前に、このお得に交換できる機会に相談することをお勧めします。

ここまで補助金の制度の概要や補助額についてご紹介しましたが、「結局我が家には度の給湯器が合うの?」と疑問に思われている読者の方も多いかと思います。ここからは、エコキュート・ハイブリッド・エネファームのメリットとデメリット、向いている人について解説します。

画像引用:https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/materials/ecocute.html
エコキュートは、空気の熱と少しの電気を使ってお湯を沸かし、タンクにためておくシステムです。オール電化では定番機器です。
光熱費を圧倒的に安く抑えられる
割安な深夜電力を利用してお湯を沸かすため、毎月の給湯コストを大幅に抑えられます。
災害時の備えになる
タンク内に常に数十~数百リットルのお湯(水)が貯まっているため、断水時の生活用水として使えます。
お湯切れのリスクがある
タンクの容量以上にお湯を使ってしまうと、昼間の高い電気代でお湯を沸かさなければいけないことに。
水圧が低くなりやすい
貯湯式の為、水道直圧式のガス給湯器に比べると水圧が弱く感じることも。高圧式のものもありますが、イニシャルコストがその分高くなります。
オール電化住宅に住みたい(または住んでいる)、深夜電力をあまり使わない方

画像引用:https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/materials/hybrid.html
電気(エコキュート)とガス(エコジョーズ)の「いいとこ取り」をした給湯器。
お湯切れの心配が0
普段は効率の良い電気で沸かして、お湯が足りなくなったらガスで一気に沸かすためお湯切れの心配がいりません。
万が一故障しても安心
電気とガスを使うハイブリッド給湯器は、電気(ヒートポンプユニット)が故障した場合でも、ガスを活用して給湯することができます。ただし、その場合ガスを大量に使うため、ランニングコストが高騰してしまう恐れがあるため注意が必要です。
ガス基本料金がかかり続ける
エコキュートであればオール電化にできるため、ガスの契約自体解約できますが、ハイブリッドであればガスの契約を解約できず、基本料金がかかり続けることになります。(約1,500~2,000円)
広い設置スペースが必要
ヒートポンプと貯湯タンクユニットに加え、ガス給湯器が必要なハイブリッド給湯器は、設置する分の広いスペースが必要です。
お湯をたくさん使うご家庭、プロパンガスのエリアに住まれている方

画像引用:https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/materials/enefarm.html
エネファームは、ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応することで「電気」を生み出し、その時に出る熱を利用してお湯を沸かすシステムです。ガス給湯器と違い、生み出した「電気」を自宅で利用できることが最大の特徴です。
電気代を大幅に節約できる
先述した通り、お湯を沸かしながら「発電」できるため、普段使っている電気を発電する分節約することができます。
停電時にも安心
ガスと水道さえ生きていれば、機種によっては停電時でも専用コンセントから電気が使え、お湯も沸かせて安心です。
初期費用が高い
機器本体と工事費用を合わせると150~200万円かかるケースが多い。特にエコキュートの設置・工事費用の35~60万円程度と比べると3倍以上違う。
売電できない
太陽光パネルなどとは違い、エネファームで発電する電気は売電ができません。電気をたくさん使うご家庭でないと、発電効率を最大限生かせないことに。
停電時の備えを最優先でしたい、在宅時間が長いなど電気使用量が多い方

補助金でお得に交換ができることが分かっても、具体的に「どれだけお得になるのか」知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回は、最も問い合わせが多い「電気温水器から、性能加算対象のエコキュートに交換する場合」のケースでシミュレーションをしてみます。
補助金の性能加算対象(最大10万円)となるエコキュートは、保温効果が高く、スマホ連携などの最新機能が搭載されたハイグレードな機種です。そんなエコキュートの本体にかかる費用の目安は以下の通りです。
エコキュート本体代+工事費の総額目安:約55~70万円
費用の内訳
本体代(リモコン、脚部カバーなど含め):約40~50万円
取り付け費用、既存機器の撤去費用:約15~20万円
※あくまでも目安の金額の為、設置する状況や選ぶ機種によって金額は変動します。
お湯を沸かすシステムが全く違う両者では、電気代に大きな差があります。ヒーターの熱で直接沸かす電気温水器に対して、空気の熱を利用した「ヒートポンプ技術」を使っているエコキュートでは、消費電力が約3分の1から4分の1程度に抑えられ、さらに深夜電力でお湯を沸かすため電気代が大幅に抑えられます。
| 電気代比較項目 | 電気温水器 | エコキュート |
| 月々の電気代(目安) | 約10,000円 | 約3,000円 |
| 年間の電気代(目安) | 約120,000円 | 約36,000円 |
| 10年間の電気代(目安) | 約1,200,000円 | 約360,000円 |
※ご家庭の電気料金プランや使用量により変動します。
上記の表から、あくまでも目安の金額ではありますが、エコキュートに交換することで「年間84,000円」お得になります!
①と②で解説した費用をもとに、「10年間それぞれ使い続けた場合」のトータルコストを計算してみましょう。
エコキュート交換費用:約60万円
性能加算(10万円)+撤去加算(2万円):12万円
約60万円ー12万円:約48万円
約36万円-約120万円:約84万円
約48万円-約84万円:約34万円
目安の金額ですが、10年間で見ると、「約34万円」エコキュートに交換することでお得になるという計算になりました。補助金が例えなかったとしても「約22万円」お得になるため、補助金がなかったとしても今のうちに交換しておかれた方が、家計にとってプラスになると言えます。

できるだけ有効的に補助金を活用するために、ほかの補助金制度と併用できるかどうかに名なられている方も多いのではないでしょうか。「給湯省エネ2026事業」と別の補助金との併用については以下の通りです。
"みらいエコ住宅2026事業"、"先進的窓リノベ2026事業"との併用については、「申請箇所が良服していなければ」併用可能です。ワンストップで申請でき、有効活用できれば最大200万円超の補助金を受けられます。また、同時に施工することで足場代や業者の手配が省け、結果的に工事費用が抑えられ、補助金と併せてお得になるメリットがあります。ほかの補助金について詳しく知りたい方はこちらからご覧いただけます。
みらいエコ住宅2026事業についてはこちら
先進的窓リノベ2026事業についてはこちら
自治体によっては活用できる補助金制度がありますが、「国費を充てた補助金制度ではない」ことが併用できる条件となります。詳しくは、お住まいの自治体に確認することをお勧めします。

お得な補助金を受け取るためにも、申請とスケジュールについても押さえておきましょう。詳しくは以下をご覧ください。
既存住宅:建築から1年が経過した住宅、または過去に人が居住した住宅
※店舗併用住宅も含みます。
2025年11月28日以降に工事着手したものが対象
※「給湯器の設置工事の着手日」が上記の条件に合致していれば補助対象になります。
2026年3月31日~遅くとも2026年11月16日まで
予約申請手続き自体は、契約工事全体の着手日以降に可能となります。先述した工事着手期間では、「給湯器の設置工事の着手日」が該当期間であれば申請可能となるので、条件が混同しないように注意が必要です。
2026年3月31日~遅くとも2026年12月31日まで
交付申請は原則工事の完了・住宅の引き渡し以降申請可能となります。もしくは、お客様が補助対象製品の利用を開始していれば申請可能です。
お客様自身での面倒な手続きは一切不要です。「給湯省エネ事業者」として登録されているリフォーム業者が申請を代行するため、安心してリフォーム業者にお任せいただけます。

ここまで「給湯省エネ206事業」について解説してきましたが、確実に補助金を受け取るためにも押さえておくべきポイントや、見落としがちな落とし穴について以下に詳しく解説していきます。
本事業で補助金を受け取るためには「登録事業者」でのリフォーム工事が必要不可欠です。ネットの激安業者などで本事業に登録していない業者で工事をしてしまうと、補助金が出ないので、必ず依頼をする前に登録されているか確認するようにしましょう。
本事業では一定の性能を有する給湯器が補助金の対象となるため、給湯器を新しいものに交換するからと言って補助金の対象になるかどうかは別問題です。必ずリフォーム業者に、事前に対象製品かどうか確認しましょう。
本事業はもともと国が定めた予算から補助する仕組みのため、予算がなくなり次第終了となってしまいます。先述した通り、過去の同様の補助金制度でも申請期限より前に終了してしまうことが多かったため、本制度の活用を検討されている方は早めに相談することをおススメします。

本記事では、「給湯省エネ2026事業」について徹底解説してきました。
補助額では、住宅省エネ226キャンペーンのほかの制度に比べると少額にはなりますが、性能が上がる新しい給湯器へ交換することで、月々の光熱費を大幅に抑えられる、将来を見据えた投資にもつながる制度と言えるでしょう。
お得なこの機会に、給湯器の交換を進めてみてはいかがでしょうか?
悠悠ホームでは、事業者登録を済ませているので申請も安心してお任せいただけますし、本制度に関する質問や、そのほかリフォーム工事についてもお気軽にご相談いただけます。
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