リノベのメリットとデメリットは?マンションリノベと戸建てリノベの失敗しない選び方を解説

家づくりを考え始めた段階では、新築にするか、持ち家をリノベーションするか、あるいは中古物件を購入してリノベーションするかでお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実際に、リノベーションのメリットやデメリットが知りたい、失敗しない選び方を教えてほしいとご相談をよくいただきます。

本記事では、リノベのメリットとデメリットについて、マンションリノベと戸建てリノベの失敗しない選び方を解説しておりますので、リフォームやリノベーションをご検討中の方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

マンションリノベのメリット・デメリット

マンションリノベーションは、戸建てと異なり専有部分や管理規約といったマンションならではのルールが存在します。 ここでは、マンションリノベのメリットとデメリットについて、持ち家と中古マンションを購入してリノベする場合をそれぞれ解説します。

 

共通:マンションリノベのメリット・デメリット

まずはマンションリノベ共通のメリットとデメリットについて解説します。

〇メリット

・予算を内装や設備に集中できる
屋根や外壁、建物の構造などの修繕は修繕積立金(管理組合)で賄われるため、ご自身の予算をすべて内装のデザインやお好きな住宅設備に充てることができます。

・構造自体の気密性や防音性が高く、低コストで断熱強化ができる
主にRC造のマンションは、構造自体が気密性・防音性に優れているため隙間風が少なく、内窓(二重窓)の設置などで効率よく快適性を上げることができます。

 

〇デメリット

・管理規約や配管による間取りや仕様の制限がある
管理規約によって防音等級の指定がある場合があります(無垢材の床が張れないなど)。また、排水管の勾配が取れず、キッチンなどの水回りの大幅な移動ができないなど、マンション特有のルールや制約があります。

・窓サッシや玄関ドアなど共用部は交換できない
マンションには、個人が所有する専有部と区分所有者(各部屋のオーナー)全員で所有する共用部があります。窓サッシや玄関ドアは共用部にあたるため、原則交換ができません。(断熱性を高めるには「内窓(二重窓)」を室内側に設置するなど工夫が必要です。)

 

持ち家(自宅・実家)をリノベする場合

持ち家(自宅・実家)をリノベする場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

〇メリット

・コミュニティの信用があるため工事前の準備や工事中のトラブルリスクが低い
マンションリノベでは、工事前に管理組合へ図面提出や、上下左右の部屋の住民から工事承諾書をもらう必要がある場合もありますが、持ち家であれば住民間の信用があるため工事の合意形成や、日程調整などがトラブルなく進めやすいです。

・工期が比較的短く(約1~2か月)仮住まいなどの負担を最小限に抑えられる
戸建てリノベと比べて工期が短いマンションリノベでは、リノベ中の仮住まいや生活の負担が最小限に抑えられます。

 

〇デメリット

・共用部の運搬制限により残置物処分費が高くつく
工事を始める前に残置物をあらかじめ処分しないといけません。マンションではエレベーターや廊下などの共用部の幅や高さによって、小分け搬出が必要になるケースも多く、その分処分費が高くつく傾向があります。

・家族構成が変わっても物理的な拡張(増築)ができない
マンションの場合は増築ができず、物理的に拡張したい場合は広い部屋を購入する以外に方法がありません。

 

中古マンションを購入してリノベする場合

中古マンションを購入してリノベする場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

〇メリット

・残置物が処分されているケースがほとんどで処分費がかからない
物件を購入する場合は残置物が残っていないケースがほとんどなため、処分費がかからない場合が多く、その分リノベーション工事に充てることができます。

・駅近や利便性の高い好立地の物件を予算や希望面積に合わせて選べる
特に中古戸建てと比べ、中古マンションは駅近や利便性が高い好立地の物件が見つかりやすく、予算や希望面積に応じて選択肢が広いです。

 

〇デメリット

・コミュニティの信用がないため工事前や工事中にトラブルになるリスクが高い
新しく入居するため、近隣住民との関係性がゼロからスタートとなります。工事前の近隣挨拶など行っておかないと、工事が始まってクレームが入り工事が止まるなどのトラブルが発生するリスクが高いです。

・リノベ一体型ローンを使う場合の審査やスケジュールが極めてシビア
中古戸建に比べ中古マンションは競争率が高く、購入申し込みから事前審査までのスケジュールに余裕がありません。急いで事前審査に必要な書類を準備する必要があります。

 

 

戸建てリノベのメリット・デメリット

戸建てリノベは、マンションと違い構造部の補強や外部までリノベーションすることができますが同時に注意も必要です。ここでは、戸建てリノベのメリットとデメリットについて、持ち家と中古戸建てを購入してリノベする場合をそれぞれ解説します。

 

共通:戸建てリノベのメリット・デメリット

まずは戸建てリノベ共通のメリットとデメリットについて解説します。

〇メリット

・間取りや窓、外観まで自由にリノベできる
土地と建物すべてが自身の所有となるため、間取りのみならずマンションではNGだった窓や外観まで自由にリノベーションができます。

・管理費や修繕積立金、駐車場代などの固定費がゼロ
マンションでは必要となる管理費や修繕積立金、駐車場代などの固定費が戸建てだと全くかかりません。浮いたお金をリノベーションに充てることもできます。

 

〇デメリット

・外装や屋根、断熱などの基本性能の改修費がかさむ
構造まで見る必要がある戸建てでは、外装や屋根、断熱などの基礎性能改修費が必要になります。予算の多くが見た目以外の部分にかかります。

・壁や床を解体後、追加補修費が発生するリスクがある
壁や床を解体してはじめて、構造部の腐食やシロアリ被害、雨漏りの跡などの想定外の劣化が発覚し、追加で数十万~数百万円の補修費が発生する場合があります。

 

持ち家(自宅・実家)をリノベする場合

持ち家(自宅・実家)をリノベする場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

〇メリット

・住みながらの段階的なリノベが選べる
部分的や段階的にリノベーションする場合(まずは1階の水回りやLDKを改修し、将来2階を改修するなど)、住みながらの工事が可能です。仮住まいや引越し費用が発生しないため、その分コストを抑えられます。

・愛着のある住まいの梁や柱を残したデザインにすることができる
持ち家(戸建て)リノベでは、構造まで手を加えられるため愛着のある住まいの柱や梁を活かしたデザインにすることが可能です。

 

〇デメリット

・築年数が古すぎる場合は耐震や断熱改修費用が膨らみ、建て替えコストと大差ないリスクがある
特に実家の相続の場合、築年数が古いことから現在の耐震や断熱性能を満たしていないことが多いです。そのため、耐震や断熱改修に大きなコストがかかり、建て替えと大差のないコストになる場合があります。

・マンションに比べ工期が長く、仮住まい費用など負担が大きくなる
約1~2か月程度の工期が必要なマンションリノベと比べ、戸建てリノベの工期は約4~6か月程度かかります。長くなる工期分、マンションリノベと比べ仮住まい費用がかかります。

 

中古戸建てを購入してリノベする場合

中古戸建てを購入してリノベする場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

〇メリット

・毎月の固定費を抑えられ、資産価値を考慮した物件探しができる
マンションだと必要な固定費(管理費など)が抑えられ、将来的な地価維持や駐車台数などを考慮した物件探しができます。

・築年数が浅い物件を購入する場合は耐震や断熱改修費用を抑えられる
築年数が浅い物件であれば、耐震や断熱性能が高い可能性があります。この場合、耐震や断熱改修が不要になり、その分の改修費用を抑えられます。

 

〇デメリット

・破壊検査などは物件購入後にしかできないため、物件購入前に追加補修の費用リスクを減らせない
持ち家の場合、壁の中(構造部)が怪しい場合は一部の壁などを壊した検査(破壊検査)ができますが、中古戸建の場合、購入後にしか破壊検査ができないため、購入前に追加補修の費用リスクを減らせません。

・好立地な物件が出づらく、物件費用もマンションに比べ総じて高い
マンションに比べると、駅近や利便性の高い立地の物件が出づらく、さらに物件費用も高いことが多いです。

 

 

失敗しないリノベの選び方

マンションリノベと戸建てリノベそれぞれの特徴を理解しても、結局どれがいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、失敗しないリノベの選び方について具体的な失敗例を交えて解説します。

 

後悔を防ぐ3つの検討STEP

失敗しないリノベの選び方には、検討する順番があります。広さや見た目から考え始めるのではなく、以下のSTEP順に考えていくと失敗するリスクを減らせます。後悔を防ぐ3つの検討STEPは以下の通りです。

 

STEP1.費用・資金計画

一つ目は、費用・資金計画です。いくら理想の立地や広い間取りでも、予算オーバーになれば計画自体が破綻してしまいます。まずは、頭金などの初期費用にいくらまで使えるか、毎月の支払いをいくらまでに抑えたいのか決めましょう。

ここが決まることで、持ち家を活かすべきか、中古を買うべきか、マンションの固定費を払えるかなどの選択肢が自然と絞られます。

 

STEP2.将来設計

二つ目は、将来設計です。費用や資金計画が決まった後は、いつまでこの家に住むのか考えましょう。10~15年後に住み替えを考えている方が、郊外に一戸建てを買っても、買い手がつかず売却できない可能性が高くなります。

逆に、一生住み続けると決める場合は、将来の売却のしやすさや売却価格を気にせず、自分たちの暮らしやすさを追求した住まいづくりができます。

 

STEP3.暮らしの優先度

三つ目は、暮らしの優先度です。一つ目と二つ目が決まって、その条件を満たすエリアの中で、駅近など利便性が高い立地か、広さや間取りの自由度かで比較します。立地を優先する場合はマンションが有利ですし、広さや間取りの自由度を優先する場合は戸建てが有利です。

ここから先に選んでしまうと、後から予算が足りないや、将来売れないなどの壁にぶつかって振出しに戻るため、暮らしの優先度は最後に決めましょう。

 

リノベでよくある3つの失敗例

3つの検討STEPを曖昧にしたまま進めてしまい、実際に後悔してしまった典型的な失敗例を3つご紹介します。

 

失敗例①初期費用の安さに目を奪われ、将来のメンテナンス費用を想定せず家計が圧迫された

できるだけ購入費用を抑えたいという考えから築古物件を購入し、予算のほぼ全額を室内のリノベーションに充て(毎月の支払い上限いっぱい)、手元に資金を残さずに入居したAさんご家族。

しかし、入居から10年足らずで外壁や屋根の再塗装、防蟻処理や給湯器などの設備交換が一気に重複し、一度に200万~300万円規模の修繕費が必要になりました。

戸建てはマンションと違い修繕積立金がないため、費用・資金計画をおろそかにするとメンテナンスの出費で家計が破綻寸前に陥ってしまいます。

※中古マンションも、初期の修繕積立金が安すぎる物件を選ぶと、数年後に積立金が大幅値上げされたり、大規模修繕時に100万円単位の一時金が急遽必要になるなど同様の失敗が多発しています。

 

失敗例②自分たちのこだわりを詰め込みすぎて、売却時に買い手がつきづらくなった

自分たちだけの特別な空間にしたいと、元々2LDKの間取りだったマンションを、壁一面を壊して広大な1RにリノベーションしたBさんご家族。

数年後、急遽転勤が決まり売却に出したものの、個性が強すぎる間取りなため、一般的なファミリー層やディンクス層のニーズに合わず、買い手が付きづらいため相場より大幅に価格を下げざるをえませんでした。

将来設計を甘く見積もった結果、損をする形でマイホームを手放すことにつながります。

 

失敗例③広さに惹かれて郊外の戸建てを選び、日々の通勤・通学が苦痛になった

同じ予算なら広い方が良いと、市外から電車で1時間半かかる郊外の中古戸建を購入し、リノベーションをしたCさんご家族。

理想の広いリビングや庭は手に入ったものの、日々の通勤ラッシュや、子どもの習い事・塾の送迎に追われ、生活のゆとりが失われてしまいました。

暮らしの優先度を軽視したため、住まいは満足できても暮らしに不満が絶えない結果につながります。

 

失敗を防ぐ最大のポイント

ここまで解説した3つの検討STEP(費用・資金計画、将来設計、暮らしの優先度)は、頭で理解できても、自分たちだけで正確に判断するのは極めて困難です。

例えば、10~20年後の維持費や修繕費などのメンテナンスコストや、物件の将来性(資産価値)の見極め、希望の間取りの実現性など、プロの視点が欠かせません。

リノベーションで後悔しないための最大のポイントは、検討の初期段階から信頼できるパートナーを味方につけることです。(物件探しから資金計画、リノベ設計までのワンストップ対応の会社など)

最初のステップを踏み出す段階からプロの客観的な診断を受けることが、理想の住まいへの最短ルートになります。

 

 

よくある質問(FAQ)

Q.新築と比べ、リノベーションは結局どのくらい安く抑えられるの?

A.一般的には、同じエリアの新築物件を購入する場合と比べて約2~3割程度安く抑えられるケースが多いです。マンションリノベの費用の目安は1㎡あたり15~25万円程度(70㎡で約1,000万~1,500万円前後)、戸建てリノベでは1,500万~2,500万円以上が相場です。

ただし、築年数が古い戸建てで耐震や断熱、配管の総交換が必要な場合は新築に近い費用になる場合があるため、物件価格・工事費・諸費用の総予算で比較することが重要です。

 

Q.中古物件を買ってリノベする場合、築何年くらいの物件を狙うのが一番コスパが良い?

A.一番コストパフォーマンスが高いのは、築20~25年前後の物件です。不動産は築20~25年程度で建物の資産価値の下落が緩やかになり、底値に近付きます。さらに内装設備がちょうど寿命を迎える時期のため、物件価格に内装の価値がほとんど乗っていません。

また、マンションであれば新耐震基準(1981年6月以降新築)で建てられた物件が大半で、戸建てであれば2000年基準に近い物件を選べるため、一定の耐震性が担保されています。そのため基礎補強のコストを大幅に抑えつつ割安に物件を購入できます。

 

Q.相談から完成・入居まで、トータルでどのくらいの期間がかかる?

A.検討を始めてから入居までの目安は、持ち家のリノベーションの場合はマンションで約4~6か月、戸建てで約6~9か月程度です。中古購入の場合はさらに物件探し期間(約2~4か月)が加わります。

特にこだわりのオーダー建材を使う場合や、自治体への建築確認申請が必要な戸建ての大規模リノベーションでは工期が延びやすいため、入居希望時期の約1年前には動き出すと安心です。

 

 

まとめ

本記事では、リノベのメリットとデメリットについて、マンションリノベと戸建てリノベの失敗しない選び方を解説しました。

マンションリノベと戸建てリノベの特徴を押さえつつ、失敗を防ぐための検討手順を踏み、信頼できる施工会社に早めに相談することで、後悔のない住まいづくりをすることができます。

悠悠ホームのリノベでは、「リノベで叶える、ひとつ上の暮らし。」を提供するため、お求めやすい、こだわりやすい、暮らしやすい、この三つの価値を大切にリノベーションをおこなっておりますので、お困りなことやご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。